芽胞菌の除菌方法について

食品添加物で「芽胞菌」を除菌します。

芽胞菌(がほうきん)は、過酷な環境でも『殻』となる芽胞を作って生きながらえる細菌です。そのため高温、乾燥、放射線、化学薬品などの厳しい条件に耐えることができます。芽胞があるため、完全に除菌するには121°C以上の高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)が必要です。次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素などの強力な消毒剤も効果的ですが、特定の条件下でのみ有効とその効果は限定的です。 ※芽胞菌の詳細については本ページの下部でご紹介しています。ご参照ください。

除菌メカニズム:特許出願中

ディフェンドウォーターでは、スーパーGSEとウルトラファインバブル(高濃度炭酸泉水)を使用して芽胞菌を除菌します。食品添加物だけを使用する画期的かつシンプルなその除菌方法にご注目ください。※特許出願中(特願2021-169593)

 

1. まず殻を破壊します。

芽胞菌の除菌には、まず「芽胞をどう壊すか」という問題を解決しなければなりません。芽胞を壊さないとコア(芽胞の中心部分)にアタックできません。ディフェンドウォーターはこの難問をウルトラファインバブル(高濃度炭酸泉水)を使用する事で解決しました。

当社が使用するウルトラファインバブルは、最小で1nm(ナノメートル)=0.000001mm(ミリメートル)もの極小バブル。これが1ml あたりに約1900万個も含まれているウルトラファインバブルです。

1. 表面吸着

ウルトラファインバブルは、表面がマイナスに帯電しているため、正に帯電している物体を引き付けます。芽胞の細胞壁や表面は通常正に帯電していることが多く、この作用によってウルトラファインバブルが芽胞の表面に強く吸着しやすくなります。この吸着によって、バブルが芽胞表面に近接します。1ml あたりに約1900万個という高濃度ですから、この吸着は容易に起こります。

2. 圧壊による衝撃波

ウルトラファインバブルに外力(例えば超音波)を加えることで、バブルが圧壊し、その際に発生する衝撃波が芽胞にダメージを与えることができます。この衝撃波は、芽胞の細胞壁や膜に物理的なダメージを与え、それによって芽胞を破壊するのに役立つと考えられます。

3. 界面活性作用

ウルトラファインバブルは、極めて小さなサイズと表面帯電の特性により、液体中で特有の界面活性作用を示します。これにより、バブルの表面は異なる極性を持つ物質を引き寄せ、同じ極性を持つ物質を反発します。この特性は、洗浄や除菌などの用途で効果を発揮し、従来の化学薬品を減少させつつ、高い洗浄効果を実現することができます。

4. 衝撃作用

ウルトラファインバブルが崩壊する際には、強力な衝撃波が発生します。この衝撃波は、細胞や微生物の破壊、化学反応の促進、または汚れの除去に寄与します。例えば、バブルが生物膜や微小な汚れに対して物理的な力を与え、洗浄や除菌のプロセスを支援する役割を果たします。

5. ガス溶解促進

ウルトラファインバブルはその極小サイズにより、ガスを液体中に効率的に溶解させる能力があります。これは、ガスが液体中に拡散しやすく、より安定した形で存在するためです。この特性は、水質改善、飲料の炭酸化、工業プロセスなど、さまざまな分野で利用されています。

6. 反応促進

ウルトラファインバブルは、化学反応の速度を高める効果があります。バブルの高い比表面積と表面エネルギーにより、触媒として働くことができ、反応物の接触機会を増やし、反応効率を向上させます。この特性は、工業的な化学プロセスや環境浄化において重要な役割を果たします。

7. ガス貯蔵

ウルトラファインバブルは、内部にガスを貯蔵する能力を持ちます。これにより、必要に応じてガスをゆっくりと放出することが可能です。例えば、酸素や二酸化炭素などのガスをバブルに閉じ込め、農業や水処理などでのガス供給源として利用されることがあります。

8. 生理活性作用

ウルトラファインバブルは、生理活性作用を持ち、生物体に有益な影響を与えることができます。例えば、血流の改善、細胞の活性化、創傷治癒の促進などに利用され、医療や美容の分野で応用されています。この作用により、治療やリハビリテーション、スキンケアなどに効果的です。

9. 光透過性

ウルトラファインバブルは非常に小さいため、光が容易に透過します。この特性は、透明な液体中での光散乱を最小限に抑えるため、水質の監視や光学測定などで利用されます。また、バブル自体が光を反射・散乱しないため、光を利用した診断や分析技術にも応用が期待されます。
次ページでコアの攻撃方法を解説します。

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